明けましておめでとうございます!
大変遅ればせながら…新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
2024年元旦に発生した能登半島地震。そして翌日、羽田空港での衝突炎上事故。一年がこの様な大きな災害や事故と共にスタートするなんて…ただただショックです。昨年9月に全国研修会が能登半島の和倉温泉で開催され、わたしも現地に赴きました。帰りに七尾の魚市場に寄って、美味しい海鮮と日本酒を堪能して、「来年も絶対ココに来よう!」と思いました。大晦日には実家で両親と氷見の寒ブリを食べながら「一緒に七尾に行こうね〜」なんて呑気に話していたのに… 今その魚市場は、地割れや液状化現象の為に当面の営業は停止となっています。
名古屋にいるわたしは…更新される情報を追いながら、とりあえず募金箱を見たらお金を入れています。ここで今出来る事をしようと思います。そして魚市場が営業を再開したら、必ず七尾に行きます!「わたしってちっぽけ」とか「あの海や港はどうなっているんだろう…」なんて考えると悲しい気持ちばかり湧いてきますが、いやいやそうじゃなくて…とにかく募金だ!と思い直す。そんな日々です。
今日は1月9日、後藤和裁は本日仕事始めとなりました。お得意先に年始のご挨拶に伺いました。
わたしが締めている袋帯は、元々は母の物でした。祖父が母の為に用意したものの、母は一度も締めることなく…自動的にわたしの物になったのです。
母はあまり好みじゃなかったのかもしれませんが、わたしは一目で気に入って、この袋帯に合う様に振袖を見立ててもらいました。ちょっと派手かな…と思いつつ、やっぱり大好きな帯なので、まだまだ現役で活躍中です( ◠‿◠ )
祖父はわたしが生まれる前に、交通事故で急死しました。思い出として語られる祖父しか知りませんが、この袋帯を締める度に母を思う祖父の気持ちに触れることができます。物って、カタチだけでなく思いも詰まっていますよね。
地震でたくさんの物が無くなってしまったと思います。思い出や記憶が詰まった物… もう再現できない物… 今は毎日チョッピリの募金をひたすらしていますが、物を作る人間として何か出来る事はないものか… なにか…なんだろ…??考えながら募金です!