2020-07-30

色んなお直し パキパキ編

後藤和裁には色々な問題を抱えた

お直し品がお持ち込みされます。

 

本日ご紹介するお直し品は、名古屋帯。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと、お客さまご自身が柄を描かれた

とても可愛らしい名古屋帯。

問題は帯の中に入っている帯芯です。

 

 

 

 

 

 

 

 

かなり硬い帯芯が入っているため、

手触りはパキパキ。締めてもパキパキ。

帯本体の生地と馴染まないので、締めると

芯と生地が離れてしまい、ギュッと締めれば

締めるほどシワが寄ってしまいます。

 

このお直しは、まずは帯芯を今よりもっと

薄くてしなやかなものに取り替え、さらに

帯芯に真綿を引きます。

真綿はcottonではなく、silkです。

 

 

 

 

 

 

 

 

このような真綿を薄〜く伸ばして、伸ばして…

蜘蛛の巣のようにして帯芯にくっ付けます。

この、ほんの少しのクッションが

帯の締め心地を格段に上げます!

帯地が塩瀬羽二重のような、いわゆる

ツルスベ系の生地の場合は

真綿を入れる事をおすすめします!

 

お持ち込みされた名古屋帯はもう一つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

七五三のお着物を名古屋帯に

お仕立て直しされたそうです。

古典的、かつ、アバンギャルド。

素敵です。

でも、パキパキ。

 

帯芯取り替え&引き綿仕立て。

これでこの子たちの出番が増えるはずです!

 

お直しシリーズ、次回は…

縮んじゃった編です!

 

 

 

 

 

 

 

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