2025-05-26

絞りのワークショップ

5月23日に後藤和裁学院の生徒たちを対象とした、絞りのワークショップを開催しました。母と田村氏も参加。そして来年度入学予定のフランスから名古屋に来ているマデンさんと、通訳としてマデンさんのお友達のジュリさんも参加してくれました。

絞りのワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当日は絞り作家の蒼空(そうくう)さんにお越し頂いて、指抜きを作る所からとても丁寧に教えて頂きました。

絞りの指抜き

 

 

 

 

 

 

 

 

絞りに使う指抜きは我々和裁士のとは全然違っていて、利き手中指の内側にぶら下がる感じになり、しかも中に10円玉が入っています!

絞りの指抜き

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、わたしが普段使っている指抜きはこれ。牛革です。ほんとは鹿革の方が好きなんですけど、入手できず…  牛メインです。

和裁の指抜き

 

 

 

 

 

 

 

 

縫い方も和裁と微妙に異なり、針が指抜きに当たらない…という超初心者の気持ちを久しぶりに味わいました。

蒼空さんがご用意して下さった手拭いの生地には下絵が描かれていて、それを縫います。そして絞って、巻き上げる。

絞りのワークショップ 柄を縫って絞って巻き上げる

 

 

 

 

 

 

 

 

巻き上げの作業が終わると染料を選んで染めるのですが、これがすごく不思議で… わたしが選んだ染料は黄色と黒と白の3色でしたが、混ぜると何故かお抹茶色になりました。緑になる要素ゼロな気がするんですけど、でも、なるんですね〜、ふしぎ。

絞りのワークショップ 染める

 

 

 

 

 

 

 

 

このポリ袋の中だけで染める作業が完結するので、水もちょっぴりで済んでとってもエコ。洗面台があれば出来るので広い水場が必要になる訳でもない。今の染料って便利で優秀なんですね。

絞りのワークショップ 染める

 

 

 

 

 

 

 

 

布に染料が浸透したらポリ袋の中の染料を流し出して、布を袋の上から絞ります。で、干す。

絞りのワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

乾いたら絞った糸を切ります。一応アイロンをかけて完成!

絞りのワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

「縫う」「絞る」「巻き上げる」それぞれの工程の中に、絶対注意しなくてはいけないポイントがあって、わたしの作品は「あ〜、あの時のアレがイカンかった」と悔やむ、ちょっと残念な出来上がりになりました。でもそれなりに素敵です♡良い絞りがどんなので、良く無い絞りがどんなのか、少しだけ分かった気がします。

この日はマデンさんの質問タイムがあって、ジュリさんがワークショップから引き続き通訳をして下さいました。伝統工芸に造詣が深いジュリさんと、絞りを学ぶ中で様々なご苦労を経験された蒼空さんのお話はものすごーーーーーーく為になって、勉強になりました。マデンさんだけでなく後藤和裁学院の生徒たちも大きな学びを得る事ができ、本当に充実した時間になったと思います。蒼空さんが「今日は初級編だったから、次は中級ね」と言って下さったので、また是非次回もお願いしたいです!

最後になりますが…     マデンさんとお会いするのはこの日が2度目で、ジュリさんとは初めて…だと思っていたら、なんと!わたしジュリさん知ってました!!

インバウンド観光専門家 地域と工芸を繋ぐプロデューサー ジュリさん

 

 

 

 

 

 

 

 

以前夫が働いていたゲストハウスでジュリさんもお仕事をしていたので、数年前ではありますが何度かお会いした事がありました。いや〜、ビックリしました。世間せまっ。これぞご縁!と思う1日になりました(^^)

 

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