2020-11-27

洋服地で作った浴衣 袖付け前後付け違い

お客さまから「洋服地でも浴衣は

作れますか?」というご質問がありました。

出来ます!全然出来ます!!

110センチ巾の生地を6メートル強

ご用意して頂いて、浴衣をお仕立てしました。

洋服地で浴衣を作る

 

 

 

 

 

 

 

 

浴衣の反物では中々ない感じの色、柄。

柄の出し方をお客さまと相談の上、

裁断をしていきました。

洋服地で浴衣を作る

 

 

 

 

 

 

 

 

お仕立てし始めてすぐに、お客さまから

「えもんをシッカリ抜いて着たいので

袖付けを前の方を長くしてほしい」との

ご依頼が…

わたし達が「袖付け前後付け違い」などと

呼ぶ仕立て方ですが、このリクエストは

滅多にありません。ご存知の方が少ないので、

和裁士として知っていてもほぼ実践する

機会のない仕立て方です。

こちらのお客さまも

「袖付け前後付け違い」という言葉は

ご存知ありませんでしたが、

ご自分の経験から袖付けを前の方を長く

した方が良いのではないか、と思われて

ご連絡を下さいました。

スゴイです…!!

その発想を生み出せるって、スゴイ!!!

袖付けを前と後ろで2センチほど

付け違えました。前を長くします。

袖付け前後付け違い

 

 

 

 

 

 

 

 

こうする事で、前の身八つ口から

下着などが覗くのを防ぎます。

最近の着方として、えもんをしっかり

抜かれる方が増えているように感じます。

袖付けを前後で付け違える、

この仕立て方がもっともっと普及しても

良いのではないか…と思います。

そして、

反物だけにとらわれず

様々な生地で和服を作ることが

もっと多くの方に認知されると良いのに…

とも、思いました。

わたし達は着物からドレスは

作れませんが、ドレスから着物、なら

出来ます!着物分の布の面積があれば

「着物」になります。

この発想で生地屋さんに行くと

ちょっと見る目が変わりそうです。

 

関連記事