2020-08-14

色んなお直し 生まれ変わりたい編

後藤和裁では、新しい反物からのお仕立て

だけではなく、様々な問題を抱えた

古いお着物や羽織などのお持ち込みがあります。

いろんなお直しシリーズ、キリがないので

今回で一応ひとくぎり付けようと思います。

ラストを飾るのは、時を経て

そのままではパンチが強すぎてちょっと

着るのがためらわれてしまう、そんな羽織です。

 

古い羽織 開き名古屋帯へ仕立て替え

 

 

 

 

 

 

 

 

表地も裏地も本当に素敵です。

素敵ですが…まず短い。

そして、インパクトが強い、かなり強い。

でも素敵。

何か別のものにならないでしょうか?

というご依頼のもと、開き名古屋帯に

お仕立て替えいたしました。

締めやすいように帯芯には

真綿を引いてあります。

 

真綿入り名古屋帯

 

 

 

 

 

 

 

 

裏地は帯を作ってもまだ余分がありましたので

帯揚げとして再利用することになりました。

元々表地と裏地としてマッチした

生地同士なので

帯と帯揚げになっても相性の良さは

変わりません。

羽織からの仕立て替え 開き名古屋帯と帯揚げ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羽織からの仕立て替え 開き名古屋帯

 

 

 

 

 

 

 

昔の羽織は今よりグッと短いので、

今風の長羽織として仕立て直すことは

中々難しいです。

そんな時には帯という選択肢を

加えてみて下さい。

印象強めの羽織でも、帯としてならば

むしろ程よいアクセントになります。

 

お仕立て替えのご相談は増えているな、と

実感しています。

新しいものを買うのも楽しいですが、

お手持ちの昔のお着物や羽織、

コートなどを全く違う何かに

お仕立て替えをするのもとても楽しいです!

思い出の詰まった生地のヒストリーは

そのままに、お着物ライフの新しい

アイテムとして生まれ変わります!

 

 

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