絞りの裏打ち

総絞りの訪問着をお仕立てしました。

ハッとする鮮やかな青。

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすぐ息子さんが小学校を卒業されるので

卒業式にお召しになるご予定だそうです。

その日は息子さんも羽織、袴で、

こちらが息子さんの羽織の生地。

 

 

 

 

 

 

 

 

お二人並んだ所を是非見たいです！

 

お母様の訪問着には

部分的に裏打ちをしました。

絞りの生地はどうしても体のラインにそって

伸びてしまうので、それを防ぐ為に

生地の裏側にごく薄い裏打ち布を

とじ付けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は生地が伸びやすい

膝からお尻の部分にのみ裏打ちしました。

これ、手間なのです。

とっても。

一針一針、返し針をしながら

絞りの白い部分を狙って白い細い糸で

小さ〜く表側に目を出してとじます。

一反すべて裏打ちするとなると

本当に大変な作業です。

「やって」て言われたら

たぶん泣いちゃいます、わたしなら。

泣きながらとじます。

 

出来上がった訪問着は八掛も鮮やかな青。

 

 

 

 

 

 

 

 

卒業式当日、晴れてお日様が

キリリと青く輝くお二人を

爽やかに照らしてくれますように…！