10月と11月の週末おきものスクール
研修会があって講習会があって、急な京都出張が数回あり、新規のお客様やいつものお客様がいらっしゃって、あっち行ってこっち行って…なんてしていたら9月が終わってしまいました。わたしのキャパシティはなんてちっちゃいのでしょう… 悲しいけれど受け入れるしか無いですね。
時間の経過を感じ無いのは気温のせいもあるかもしれません。朝晩過ごしやすくなったとは言え、日中は夏日or真夏日。昨日9月30日のお昼頃にツクツクボーシが鳴いていました。自然界ですら季節感メチャクチャなんですから、いわんや人間界おや、です。
あっという間に過ぎてしまった9月ですが、8月に始めた「週末おきものスクール」は、和裁教室に限って9月も定期的に開催していました。マンツーマンでやっているので告知の必要が無く、まるで「週末おきものスクール」は閉校してしまったみたいな感じですが…やってます。サボり気味なのは否定できないですけど…やってます。でも、さすがに10月もこの感じだと「会社のお金を遣って告知画像とロゴまで作ったのに、マズイでしょ」という突っ込みが入りそうなので、ちゃんと真面目に仕切り直そうと思います。
週末おきものスクールは8月から現在まで、「和裁教室」と「帯の畳み方」を開催しました。
「帯の畳み方」は名古屋帯と袋帯(どちらも太鼓結びを前提とします)をどう畳むと柄に影響しないか…を実践します。既に付いてしまった畳みシワをアイロンで綺麗にして、帯の構造をお勉強しながらご一緒に畳みます。シワとりのアイテムもご紹介します!秘密のアイテムを使うと、ものすっっごい綺麗になります。 前回は塩瀬の名古屋帯にシッカリと入った折り山を、綺麗にアイロンで平らにしました。
袋帯の畳み方もお勉強します。まずは長さを測って、ご自分に合った長さなのかを調べます。
帯は個体差が大きいです。「なんでこの長さ?なんでこう仕立てた?」と謎ばかりな帯も存在します。結びにくいのが自分のせいなのか、帯のせいなのか、それを知るだけでもとても良い機会になるはずです。
そして新しい講座は「着物の畳み方&寸法の測り方」という内容です。
ご自身のお着物をお持ち頂き、各所の寸法を測りながら着物の構造を知り、寸法に基づいた正しい畳み方をお勉強します。呉服に携わる方であっても正しく理論的に構造や畳み方を理解されいる方は少ないように思うので、ユーザー様は勿論、本当はプロの方にも是非聞いて頂きたいです。初開催なのでお写真で分かりやすくご紹介する事が出来ませんが、これ多分すごーーく面白いと思います。
袖幅を測る時に、どこを測るべきか… ご存知ですか? 本当につい最近、そこじゃない!という所で着物の袖幅を測ってしまったが故に、お直しが予定通りに進まなくなってしまったお客様がいらっしゃいます。袖幅はどこを測るのが正解か、知らないと危険です。
袖関係だと袖付寸法も気になります。前と後ろで付け違える方法があるのをご存知ですか?
振袖の袖付寸法は通常よりも短くしておかないといけないのですが、それを知らない方も多いです。着用後に袖付がビリビリに裂けてしまうのは、そのせいもあると思います。
衽付けの縫い目で衽を折り返して畳んでいる人、それダメです。衽の折り返しが縫い目に近ければ良いと思っている方…それは前幅次第なんです。
同じく、袖付の縫い目で袖を折り返すのも、一概に言えないですが、大抵はダメです。
お着物は着用者の体に着付けられている時間よりも、畳んで仕舞われている時間の方が圧倒的に長いです。だからこそ、正しく畳むのは超重要案件です。シワにならずに無理なく収まる畳み方は存在します。付いてしまった折りを消して、正しく畳みましょう!
て、いうのが「着物の畳み方&寸法の測り方」の内容です。言いたい事があり過ぎて、ちょっと熱くなりましたが、なかなか良い内容…だとわたしは思っています。10月、11月に誰の目にも止まらなくても、根気強く続けていこうと思っています。お着物や帯の構造について知るのは、ユーザー様にとってメリットが大きいです。是非ご一緒に帯やお着物についてお勉強しましょう!
「帯の畳み方」
10月12日(日) 14時〜16時
11月1日(土) 10時〜12時
「着物の畳み方&寸法の測り方」
10月13日(月) 10時〜12時
10月26日(日) 10時〜12時
11月16日(日) 10時〜12時
○定員 各回2名
○費用 3,300円
○持ち物 「帯の畳み方」名古屋帯or袋帯を4本
「着物の畳み方…」着物1枚
気になる方は是非、お問い合わせフォームよりメールを下さい。お電話でもご対応させて頂きます(^人^)