2022-08-07

染み抜きワークショップ

昨日、おおつき工芸さんを講師にお招きして染み抜きワークショップを開催しました。午前の部と午後の部、1日2回の開催で、わたしも午後の部に参加して自分の半衿と着物の衿汚れを落としてみました。

染み抜きワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

 

このワークショップを受講して、感想はただ一つ。「ベンジン、あんたマジすごいわ!!」です。油溶性の汚れにはベンジン、それは知っていましたし、自分で衿汚れをベンジンで落としてみた事もあります。でも、わたしはベンジンの持つスペックを全く、全然、活かしきれていなかったのですね…「宝の持ち腐れ」とはこの事です。プロの技とは本当にすごいです。「ベンジン、あんたマジすごいわ!」と思えるようになるには、効果的な使用法を知らなければならず、結局いつも通り「大槻さん、マジすごいわ!」と、なりました( ◠‿◠ )

当日はまず大槻さんにお手本を見せて頂いて…

染み抜きワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

 

いきなり着物はハードルが高いので、半衿から。そして「エアー染み抜き」で、染み抜きをするふりだけ。姿勢やブラシの扱いなどを大槻さんにチェックしてもらいます。

染み抜きワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

 

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いざベンジンを使っての染み抜き!想像の5倍位、ベンジンを使います。

染み抜きワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

 

色々コツがあるのですが、そこは秘密です♡

半衿にファンデーションを付けておいたのが、キレイになりました!

半衿の衿汚れ 染み抜きワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

 

半衿の衿汚れ 染み抜きワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

 

続けて、先週までのワークショップで着ていた夏大島の衿汚れにトライ。今までのわたしなら、もう少し汚れるまで着倒して、それからプロにお任せしていましたが…自分でやってみました!

夏大島 掛け衿の皮脂汚れ 染み抜きワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

 

夏大島 掛け衿の皮脂汚れ 染み抜きワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

 

ベンジンすごいです!スッキリ衿汚れが落ちました!!どうして今まで自分でやらなかったんだろう…「自分でやっても綺麗に落ちない」と思っていたのですよね。それはベンジンの使い方が、もう全然、全く間違っていたからです。

自画自賛になりますが、このワークショップは本当に良いです!お着物ユーザー様だけでなく、日々のお洗濯で衿元や袖口の皮脂汚れに苦戦している方にも知ってほしいです。実際参加した後藤和裁学院の生徒は「制服着ていた時に知りたかったです」と言っていました。わたしももっと早く知りたかったです。そしたらわたしの着物たちの袖口や衿元、もっと良い状態をキープできていたはず…

後半は袖口や裾の汚れをどう落とすかの実演があり、沢山の質問にお答えしてもらいました。

染み抜きワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

 

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汚れについてや、使う道具について、市販されている染み抜き剤について…などなど大槻さんは出し惜しみ一切無しで、「自分で挑戦してみて下さい。失敗しても、僕フォローします」とのお言葉。ご自分の技術に自信があって、且つユーザー様の事を最優先に考えていらっしゃるからこその言葉ですね。プロとしてカッコいいな〜、と毎度思います。それをサポートされている奥様も、わたし大好きです。

染み抜きワークショップは、すごく為になる内容で、しかも実践的なので、また開催します!お着物をお召しになる方には心からおススメします。ベンジンの使用について、本に書いてある文字を読んでも、恐らくこの経験には及ばないと思います。プロの指導があればこそ、ベンジンを思い切って使用できますが、わたしも自分1人ではあの使い方は怖くて出来ないです。そして日々のお洗濯に応用できる、お得な知識も授かりました。「色々な洗剤を買うより、ベンジンを買った方が断然良いな…」と、今なら思います。「ベンジン、あんたマジすごいわ…」

ベンジンの使い方

 

 

 

 

 

 

 

 

驚きと学びの1日を提供して下さったおおつき工芸さん、本当にありがとうございました。その技を、また次の機会にも多くの方に伝えて下さい^ ^

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