2021-11-05
振袖を仏衣にお仕立て変え
成人式のお振袖から死装束一式をお仕立しました。
元々はウン十年前にお召しになられたお振袖を、解き洗い張りをして綺麗にして…
今度は仏衣になるので、右身頃を上にして着ることになります。その場合に柄が良い感じに出るように色々工夫してお仕立てしました。
元八掛の生地からは、「手甲」や「脚半」、「銭袋」や「頭巾」などの死出の旅路に必要なアイテムを作り…
余った表地で、帯と足袋と、様々なアイテムを収納するバッグができます。
小物をバッグに詰めたら経帷子とあわせて、これで旅支度完了!三途の川を渡る為の六文銭も入っています。
とってもキレイな死装束が出来たので、一式身に付けてお写真撮りました!柄の足袋が想像以上にステキでした♡
「終活」という言葉は既に定着しましたが、実際にどこまで備えるのかは人によってかなり差があると思います。人生最期の御衣装。一人ぼっちの死後の旅が暗くさみしくないように、思い出の詰まったお着物でお仕立てしておく…なんて「終活」もアリではないでしょうか。
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