2020-07-06
ゆかたキテゆかたツモル
後藤和裁では、日々のお仕事の様子や
お仕立て上がったものをより分かりやすく
ご紹介しようと、YouTubeチャンネルの開設を
目指しています。
その為に、いま、動画を少しずつ
撮っています。
今日は浴衣の裁断。
せっかくなので、浴衣を着てやってみました。
一昨年、有松絞りまつりで見つけた反物を
自分用に仕立てました。
自分で自分の浴衣を仕立てたのは
20年ぶり位で…
とても楽しい時間でした。
ゆかたに限らず、反物を裁断するために
生地を折り重ねていく作業を
「積もる」と言います。
言葉通り、生地を積み重ねながら
必要な長さを確保しつつ
柄もチェックしていきます。
写真の浴衣地は萩の柄です。
萩の花は…
上下の向きが、どっちが正解なのか
判断つきかねる花です。
花札の萩の花は上向き。
でも、しだれ桜のように
下向きに伸びていく萩の花もあり、
実際、下向きに図案化されているケースも
あります。
今回は花札バージョンにならい
上向きに伸びる萩の花をメインにします。
この「柄積もり」がサクッといくことは
無いことも無いですが…
たいがいは苦しみます。
浴衣は苦しいです。
上下の向きがハッキリした柄が多いからです。
苦しむ柄としては、トンボ、ウサギ、金魚
など、動物は特に苦しいです。
あ、蛍もですね。
お尻が光って上下が明確なので。
苦しいですが、出来上がると
かわいいので帳消しです!
関連記事