2月8日は針供養祭
毎年2月8日は針供養の日です。
名古屋では矢場町にある若宮八幡宮にて
針供養祭が執り行われます。
今年はコロナ禍で、緊急事態宣言の
真っ只中ではありましたが、
いつもより少人数、且つ
ソーシャルディスタンスを保ちながら
無事に神事が行われました。
日々酷使して折れたり曲がったりした針を
柔らかいお豆腐と蒟蒻に刺して労をねぎらい、
技術の向上を願う…そんな一日です。
針をねぎらう為にわたし達もこの日は
お仕事をしてはなりません。
さて、このお豆腐。
後藤和裁に移動販売に来て頂いている
長久手のお豆腐屋さん「豆粋」さんに
お願いして作ってもらっています。
Instagramを始めるまで知らなかったの
ですが、このお豆腐のサイズ、
全国的に見てもかなりBIGなようです。
他県の針供養では普通にスーパーで
売られている蒟蒻が1枚、チョンとお皿に
乗せてあるのみ、だったりして
お豆腐や蒟蒻への熱意?の温度差が
かなりある事を今更ながら知りました。
このお豆腐と蒟蒻を個人で注文して
独り占めして食べ尽くす事が
わたしの野望です!!
お豆腐と蒟蒻の間にある榊は
以前は直接お豆腐と蒟蒻に刺していました。
その榊にリリヤンでデコレーションをします。
これは…名古屋流?
ちょっと分かりませんが…
このリリヤンがまた絡まるのです!
デコレーション部隊としてお手伝いに
参加したはじめの数年は、いったい何本の
リリヤンを絡ませてパーにしたことか…
今年初めてお手伝いしてくれた子が
やはり絡ませてしまい、絡んだリリヤンの
処置に3人がかり…
こんな事も、彼女の思い出に残ってくれたら
嬉しいです。
来年の針供養の日、世界はどんな状況に
あるのでしょう。
今までは毎年、針供養祭の後に
生徒の子たちと昼飲みしながら
魚を焼いて、冷えたからだを熱燗で
あっためて…
何でもないと思っていた小さな出来事の
一つ一つが、かけがえのない
しあわせな瞬間だったんだな、と
いま、思います。