2026-06-23

夏のご相談会

先週の6月20日に「お直しお手入れ無料ご相談会」を開催しました。

おおつき工芸様とのこの企画、この数年は6月と11月の年2回開催が恒例になっています。今年のトップバッターは、リピート率No. 1のお客様。おば様の色留袖を羽織かコートにされたいとのこと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長さや縫代の内蔵量はもちろん、色ヤケや汚れなどもチェックします。「たぶん羽織にするのがベストでしょう」という方針を立てて、色ヤケが露出してしまったら、羽織として完成してからお直しすることにしました。まずは解き洗い張りをしてもらうために、おおつき工芸様のもとへ。ワンストップでこの連携ができるのが、ご相談会の良いところ!

2番目のお客様は、今回初めてお越し頂きました。単衣のお着物の身丈が長いかも…というご相談でしたが、長さを測ると「あれ?身長に対してすごく妥当な身丈」となり、腰紐をしてお召しになって頂きました。すると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腰紐の位置がかなり低いことが判明!腰紐は低く結ぶとおはしょりが多くなります。これから先、紐位置を高くする可能性が無いとは言えないので「身丈を直すのは保留にされては…?」 とご提案して、そのままお持ち帰り頂きました。しなくて良いこと、しない方が良いことは、正直に申し上げます。無理に作ったり直したりしたら、お互いにとって悲しい結果になるはず。そこはおおつき工芸様も全く同じことをおっしゃいます。だからこの会はリピーター様が多いのかな?と思います。

もう1点ご相談されたのは、綴れの八寸かがり帯。

八寸名古屋帯 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘビーローテーションだったせいか、お太鼓がヘタレてしまうとのこと。分かる!使いやすい帯はクタクタになっちゃうんですよね〜。特に八寸は基本的に帯芯が入らないので、ヘタったらもうそれまで。でも、諦められないですよね…  大丈夫ですよ、打つ手は有ります。垂だけに帯芯入れちゃえば良いんです。「入るのか?」って? そこを何とか入れるんですよ〜。

八寸名古屋帯に芯を入れる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらはお仕事成立。芯を入れてシャキッと蘇らせますね!

そして3番目のお客様は、前回からのリピーター様。なんと40点近いお品物をお持ち下さいました。これは過去イチですね。

 

たくさんのお持ち込み品

 

 

 

 

 

 

 

 

生地が今後使用できる状態かどうかをおおつき工芸様に見極めて頂いてから、身丈と裄が直るかどうかをお調べする。その作業の連続となりました。厳しいものや、そのままお召しになっても問題無し!なものは「お持ち帰りゾーン」へ。今すぐ決められないものは「保留ゾーン」へ。これは直して着た方が良い!というものは「お直し決行ゾーン」へ。

たくさんのお持ち込み品

 

 

 

 

 

 

 

 

オシャレなものがいっぱいで、息子さん用にしちゃう?なんてものもあり、すごく楽しい時間でした。

息子さま用のお着物に!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく数が多かったので、おおつき工芸様がいて下さって本当に本当に助かりました。さすが!シゴデキ夫婦!

次にいらっしゃったお客様は初めての方でしたが、後藤和裁の超ご近所さまでした。息子さんとわたしは同じ小学校。だいぶ歳は違うけど。さて、そのご近所さまのお持ちくださったのは名古屋帯。前柄の位置がおかしいのでは…と

おかしいです。名古屋帯として、どう考えてもこの柄の配置はおかしい。柄の位置がおかしい名古屋帯は、けっこう多いなと感じます。長過ぎるケースが多いですが、この名古屋帯は短過ぎるというレアケース。大手術をしてお直しすることになりました。こういった際に必要なのが「胴回り寸法」です。お着物をお召しになった後に伊達〆を締めますよね。その上から胴回りを1周測るのが「胴回り寸法」つまり帯の1周目の長さです。これが分かると名古屋帯や袋帯の長さが、自分に適しているのかどうかがすぐに分かります。(太鼓結びに限定します)お客様には後日「胴回り寸法」を測ってお知らせ頂くお約束をして、帯をお預かりしました。

次の時間のお客様はご事情があってキャンセルに。まったり休憩できて、これはコレで、なんかちょっと良い時間になりました。お越しになれなかったお客様、また次回に是非お着物を拝見させて下さい!お待ちしています(^人^)

そして最後のお客様は、リピーターの絞り作家さま。ご自身で絞ってご自身で縫った(!)浴衣のお直しをご依頼頂きました。

浴衣のサイズダウン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身幅がとても広いので、狭くお直しいたします。スリムに生まれ変わったら、きっと着やすくなりますよ〜

そしてさらに…新たなお仕事のご提案をして頂きました。それがこちらの長襦袢。

染め変えた長襦袢

 

 

 

 

 

 

 

 

 

素材は麻。もう着ない長襦袢を好きな色に染めて、好きな所に絞りの柄を入れたりして、使える長襦袢に蘇らせましょう!というご提案でした。それ、ちょうど考えていました!! 去年に爽竹の長襦袢を作ったらあまりに良くて、もう一生これでイイわ、となった結果、麻の長襦袢や喪服と一緒に作った絽の長襦袢が「もう要らない子たち」になってしまったのです。捨てるのもな〜、と考えあぐねていましたが、ふと「あ、染めたら良いのか」と思いついて、麻の長襦袢を箪笥から出したタイミングでした。奇跡!!

誰かご興味ありそうな方に声をかけて、人数を集めて染めてもらおうと思います。きっと需要があるはず。広がるといいな( ◠‿◠ )

こうしてご相談会は無事に終わり、例の如くお客様ご夫妻と、今回は最後にいらっしゃった絞り作家のお客様も含めて7人でお疲れ会。(スタートは5人)

お疲れ会@アンジュ

 

 

 

 

 

 

 

 

ビストロで泡と白と赤を開けて、お料理も色々頼んでお腹いっぱい。

お疲れ会@アンジュ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お疲れ会@アンジュ

 

 

 

 

 

 

 

 

お疲れ会@アンジュ

 

 

 

 

 

 

 

 

楽しかった〜。お客様との出会いや、お仕立てやお直しの新たな発見があり、たくさん勉強して刺激をもらって、本当に充実した1日でした。お仕事だけでない繋がりのあるお客様との交流もあり、心がジ〜ンとなる時間をもらえる日でした。良い時も悪い時も共有できる人と、仕事を介して出会えるとは…  好きで続けてきたわけじゃ無いけれど、でも続けて良かった。そう思います。

最後になりましたが、お越し頂いたお客様に心より感謝申し上げます。お越し頂けなかったお客様、次回こそ是非…!

そして、この会ができるのはおおつき工芸様があってこそ。いつも真摯なお仕事をして下さり本当にありがとうございます。次のご相談会も楽しく過ごして、美味しく締めましょうね( ^ ^ )/□

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