2022-10-26

宮詣り初着を羽織にお仕立て変え

宮詣り初着を男児用の羽織にお仕立て変えをしました。

男児宮詣り初着を羽織にお仕立て変え

 

 

 

 

 

 

 

 

男児宮詣り初着を羽織にお仕立て変え

 

 

 

 

 

 

 

 

元々初着だった時はこんな感じで、お着物の形をしています。

男児宮詣り初着

 

 

 

 

 

 

 

 

宮詣り初着は「掛け着」と言って、お祖母さん、或いはお母さんに抱っこされた赤ちゃんの背中を覆うように掛けて、抱っこしている人ごと紐で結びます。なので、後身頃の柄が主体になります。

男の子の場合、この宮詣り初着を肩揚げして5才の祝い着にするケースが多いです。そこで残念なのは、ほとんどの男の子は羽織をお召しになるので、豪華な背中の柄は全く見えなくなってしまうのです。

そこで逆転の発想ですよね、羽織にすればいいんじゃない…って。これは我々が思い付いたのでは無くて、お客様からのご依頼でした。「出来ますか?」と言われて「あ、出来るわ」と始めて思い至りました。お客様すごいです。

裾の方に入っていた青い部分を羽織になった時も出したかったので、羽織丈を長めにお仕立てた後に、「揚げ」をしました。

男児用羽織の裾の揚げ

 

 

 

 

 

 

 

お子様の羽織では肩揚げだけでなく、裾の方で揚げをするのもOKです。袴も揚げしていいんですよ。

出来上がった羽織をお子様に羽織ってもらった時に、お母さまがウルウルされていました。「すごい、感動…」っておっしゃって下さって、わたしも感動です…!こうして繋がっていくお着物って素敵ですね。こちらの羽織は弟クンもお召しになるご予定で、お宮詣り初着のご利用方法としてこれは新たな活路かも…なんて思いました。このような貴重なお仕立ての機会を頂戴できて、心から感謝いたします!ありがたや〜(^人^)

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