お直しお手入れ ご相談会
日頃から世話になっております「おおつき工芸」さんとのコラボ企画を開催いたします。
場所は後藤和裁で、和裁技能士と染色補正技能士が、お客さまのお悩みに忖度無しのド正面から向き合います!!
この企画が生まれるキッカケは、昨年お仕立てした、黒留袖からお仕立て変えをした被布衿コートです。
ネットでこのコートの事をお知りになった、去年のワークショップに来て下さった着付け士のお客さまが、5枚の黒留袖をお待ちになり「黒留祭りしたいです!」と!!「黒留祭り」… 最近「黒留袖を着る会」って、けっこうやってますよね。でも、そうじゃなくて。黒留袖そのままも勿論アリですが、着物以外のものにリメイクして「使える素材」として黒留袖を使ってしまおうじゃないか!という、かなり攻めた祭りなのです。
お客さまがお持ちになった、こちらの黒留袖。できれば被布衿コートにお仕立て変えをしたいのですが…カビが…
指差ししている所に白いカビがかなりあるのですが、写真ではちょっと分かりづらいですね…
染み抜きに関しては、わたくしはハッキリとした事はお答えできないので、黒留袖をお預かりして、その道のプロ中のプロ、「おおつき工芸」さんに走りました。
正直なところ、「これだけのカビは…ちょっと厳しいだろうな〜」と思っていましたが、大槻さんは一見して「あ、大丈夫ですよ」と!!
やっぱりプロフェッショナルってスゴイです!!!「もっと酷いの全然あります」という、もう我々和裁士には想像もできない染色補正業界の現実?をチラッと伺いました。今回の黒留袖のカビは、写真では大した事無い感じに見えるかもしれませんが、わたしの目から見て「こりゃマズイ」と思う程度に相当なカビが点々とありました。
この時とても強く感じたのは、「これ、後藤和裁とおおつき工芸さんが同じ場所にいて一度にお客さまからお話を伺えたら、もっとサクッとお仕立て変えの道筋を立てられて、お見積りもその場で正確に出来ただろうな…」という事でした。そもそもカビが落ちる見込みが無ければ、お仕立て変えのお話を進める事も出来ませんでした。
そんな事がありまして… 今回のご相談会の企画にいたりました。「黒留祭り」には、まだ一歩足りていませんが、まず今わたしに出来る事をやってみます。
お客さまに真摯に向き合って、「こうしたい」という願いを叶える為に、最善手を考え出すのがわたし達技能士のお仕事です。和裁技能士と染色補正技能士の持つ技術と知識を、フルパワーで直接お客さまにお伝えして、お悩み解決。迷っている…どうして良いか分からない…そもそも価値があるのか???…などなど、なんでも、どれでもお持ち下さい!!!