2021-09-22
七五三の被布とお着物
七五三のご準備、されましたか?
お宮詣り初着をお直しして3歳の祝い着に
お直しできますよ。
宮詣り初着のお袖は「大名袖」と呼ばれる
ちょっと特殊なお袖です。
袖口側はパカーと全部開いており
「口下」が存在しません。袖の丸みも
ありません。
それを「口下」を作って、丸みを付けます。
ビフォーの写真、撮り忘れました…
変化が分かりづらいですよね。
ごめんなさい。
この後もずっと、アフターしか
お写真ないです…ごめんなさい。
紐の位置を少し低くして、
「紐飾り」という色糸で模様が刺して
あるのも取り除き、そして
肩腰揚げをします。
ちっちゃくて可愛い♡
ちなみに、5歳男児の祝い着の場合は
袖の丸みを付けてはいけません!
そして今回は、お祖母さまのお着物を
被布に作り変えました!
ピンクの絞りのお着物を洗い張りして…
四つ身の被布にしました。
こちら元々のお着物。
そして出来上がった四つ身の被布。
「え?3歳は一つ身でしょ?」と
おっしゃる方もみえますが、
四つ身の被布は竪衿を別布にせず
前身頃で摘んで作り、後見頃も巾を
狭く切り落として、そこから襠布を
とります。つまり、ちっちゃいです。
「前落とし」という作業があり、
(羽織やコートなども前落としします)
この作業が四つ身の被布は
すっごく複雑です…
写真では伝わりにくいですが
裁つ時にとにかく神経を使います!
でも出来上がると可愛い♡
七五三のご準備、まだまだ
間に合いますよ!
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