2023-04-14
銘仙のお着物 袖丈マックス
銘仙のお着物をお仕立てしました!
普通に1枚のお着物に見えますが、実は銘仙の着物(三重塔の柄)と銘仙の羽織(水車小屋の柄)が入り混じっています。
それらをmixして、可能な限り袖丈を長くして、尚且ついい感じに柄を配置して… 考えました、めちゃくちゃ考えました!そしてトルソーでプレビュー。
お客様に確認して頂いてから、お仕立てを開始しました。下の写真で指差ししている所は「揚げ」と呼ばれるラインで、通常はここに縫代が内蔵されています。今回はこの「揚げ」のラインで元着物(三重塔)と元羽織(水車小屋)が切り替わります。
お召しになると完全に隠れる右前身頃には、足し布をタップリ入れます。
逆に、左前身頃は継ぎ目は最小に。そして勿論お召しになると見えない所で継ぎ合わせます。下の動画をご覧下さい。
印象的な絵画調の柄に、はっきりとしたグリーンの八掛がステキ♡
あっちを切って、こっちも切って、グルッと回してくっ付けて…そんな作業をいくつもしてお着物として成立させました。最近この手のお仕立てが続いていて、頭フル回転です。設計図を完成させるまでが大変ですが、形になった時の喜びもひとしおです。早くお客様にご覧頂きたいです( ◠‿◠ )!
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