2020-03-27

羽織とマスク

女向きの袷の着物から

男向きの単衣の羽織にお仕立て替えをしました。

袖に割り布(袖巾を広くする為の足し布)

を入れ、あれこれやりくりして…

少し生地が余ったので、お客様に了解を得て

マスクを作ってみました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羽織の仕立てをする、田村氏。

彼は後藤和裁所属の一級和裁技能士です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かたや、マスクを作るわたし、松井と申します。

わたしも一級和裁技能士で、後藤和裁学院で

技術指導をしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

表地は着物だった鮫小紋の生地。

裏地は綿ボイル。ガーゼが無かったので…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和裁士なので、ついつい鏝(こて)を使って

縫った所に被(きせ)をかけたくなります。

「きせ」は、縫い目から数ミリ離れた所に

鏝で折りをつけて出来上がりの

折り目をつくる事です。

和裁では、縫ったら「きせ」をかけます。

「被」で「きせ」と読ませます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして出来上がったマスクと羽織。

し、しぶい…!

そして、ちょっと忍者っぽい!!

何となく柳生十兵衛(by千葉真一)を

思い出すものの、あれは眼帯か…

忍者じゃないし。

 

新型コロナウィルスの影響で

安心して外出できない日々が続いていますが、

家の中でマスクを手作りするのも

ありかな、と思いました。

今週末は自分用に、作ってみます。

 

 

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