2021-09-06
大四つ身、もしくは五つ身のお着物
この秋に3歳のお祝いをされるお嬢さまに
祝着をお仕立てしました。
お母さまのご要望で、ちょっと大きめに
お仕立てして、7歳のお祝いの時にも
外揚げを調節してそのまま
お召しになりたい…とのことで。
3歳の標準寸法より大きいけれど
7歳よりちょっと小さ目…という
絶妙ラインを探り探り決めていきました。
3歳児の場合は「四つ身裁ち」という
裁断の仕方で、前身頃を摘んで衽を
付けているように見せます。
7歳児になると「大四つ身裁ち」もしくは
「五つ身裁ち」と呼ばれる裁ち方で、
衽は別布を使用する裁断方法になります。
今回は寸法を5歳児と6歳児の中間位に
なるようにしたので、別衽裁ちの
「大四つ身裁ち」を採用しました。
現状では腰上げも肩揚げもちょっと
多いのですが、7歳の時にそれ程
違和感の無い程度です。
袖丈も現状では長過ぎるので
袖の揚げもしました。
腰揚げも肩揚げも「2段揚げ」という
方法で、見た目の揚げの量を減らすことも
可能です。
「ちょっと大きめ」とは言え
文庫に入れると、やっぱりちっちゃくて
とっても可愛いです♡
赤いお袖の半襦袢もお仕立てしました。
とっても元気なお嬢さまだったので
きっとすこやかに大きく成長される
ことでしょう!
7歳のお祝いの時には、もっと世の中が
落ち着いていて、みんなが安心して
毎日を過ごせるようになっていると
いいなぁ。
と、可愛い笑顔を見ながら思いました。
それまでわたしも元気で頑張らねば!!
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