家田さん来たる!
今話題の Clubhouse の
スーパーモデレーター、家田和明さんが
後藤和裁にやって来ました!
今回は浴衣を二反ご持参下さって
既にお仕立て上がっている着物3枚を
着ては脱ぎ、着ては脱ぎ…
家田さんのベストの寸法を見つけよう!
という試みです。
さらにお預かりした反物は、水通しの上で
洗濯機で洗ってプラス乾燥機にも少しかけ、
いったいどれだけ縮むのか…も検証しました。
「色々実験してみましょう!何しても
大丈夫です!」という家田さんからの
大きな大きな太鼓判をもらいましたので、
今回は思い切ってやっちゃいました。
家田さんありがとうございます!
お預かりした反物二反はこちら。
お洒落!!
3枚のお着物はこのような…
お洒落!!!
わたしも欲しいです、ドットの久留米絣。
お預かりした浴衣地の内、紺地のものを
先行してお仕立てすることにしました。
まずは1メートルごとに糸印をかけます。
地巾も1メートルおきにキッチリ測ります。
そして、普通に水通ししてから、
どれだけ縮んだのか測ると…
1メートルあたり1.3〜1.5センチ程縮み、
巾は5ミリ程狭くなりました。
ここでやめないで、更に縮ませます!
洗濯機で、それもドラムで洗います。
ネットに入れて、優しめの洗剤で洗います。
普通に「おまかせコース」で洗いました。
その後30分乾燥。
さらに浴室乾燥で乾かし切ります。
すると…
長さはさらに1.3〜1.5センチ縮み、
巾はほぼ変化しませんでした。
結果1メートルにつき、ちょこ3センチ縮み
巾は5ミリ狭くなりました。
全長でいうと、12m50㎝あったのが
12m30㎝くらいまで縮んだ…ということです。
地巾は39㎝から38.5㎝に。
いったいどういう原理で生地は
縮んでいるのでしょう…
消えた20㎝はどこにいったのでしょう…
実は、正絹の生地だともっともっと
縮みます。仕立て上がった後も
着ているだけで自分の体温と
湿気で縮んでいきます。
表地と裏地では伸縮率が違うため、
場合によっては大きなトラブルになります。
裏地ばかり縮んでしまい、表がたぷーんと
「袋」が入ってしまう現象です。
逆に表地が縮んで裏に「袋」が
入ることもあります。
これは…ある意味仕方ないのです。
仕立て上がったものは、永遠にそのままの
状態をキープできません。
天然繊維は生き物です。
表と裏の帳尻が合わなくなってきたら
解いて洗って、お仕立て直しをします。
生地によって変化しやすいもの
変化しにくいもの、千差万別なので
仕立て直しが必要になる周期も
まちまちです。雨に降られたりすると
更にまた条件が悪くなります。
お着物一枚一枚、その性格が
全然違います。
面倒な子もいれば、手の掛からない子も。
大切に育てると、可愛げも増してきます♡
この浴衣には更に実験的な要素が
含まれていますが、
それはまた今度…
最後に家田さんが撮って下さった写真を。
わたしと田村氏。
家田さん、今度3人で撮りましょうね!