2020-08-06

色んなお直し 縮んじゃった編

後藤和裁では新しい反物からのお仕立て

だけではなく、

お召しになっているお着物や帯などの

不具合をお直しさせて頂くことも多々あります。

その不具合には様々なケースがあります。

 

お直しシリーズ、本日は、

縮んじゃった編。

 

木綿のお着物をご自分でお洗濯して

頻繁にお召しになるお客さまからの

ご依頼で…

何度か手洗いをして

「すごく縮んじゃった着物 A」 と、

「ものすっっっごく縮んじゃった着物 B」 の

二つを駆使して一つのお着物に

ならないか…

と。

もちろん、お客様に相応しい身丈を

取り戻した上で。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで…

お着物Aをベースにして、 

お着物Bを足し布として使い

両者をミックスしつつ一枚のお着物として

成立させます!

現時点でのプランは、

お着物Aの後ろ身頃をパツッと切り

Aの袖布を入れて、後ろ身頃の身丈を

目標の身丈まで長くします。

 

 

 

 

 

 

 

 

切り取られた元後ろ身頃とお着物Bの袖を

ミックスして、新しい袖A&Bを作ります。

 

依然としてお着物Aの前身頃は

短いままなので、帯で隠れる位置で

Aの左身頃をバスッと切り、

目標の身丈になる様に

必要な布をAの右身頃から切り出します。

左右チェンジします。

 

 

 

 

 

 

 

 

これでAの右前身頃がチンチクリンになります。

そこで、右前身頃の、やはり帯で隠れる位置に

足し布を入れます。

今のところの予定では、

切り取られた後ろ身頃が少々余るはずなので

これを右身頃に足し布として移植します。

衽や衿にはお着物Bを着たら見えない所に

移植します。

かなりザックリとした説明となりましたが、

これで万事解決する…ことになっています。

 

「ここへ持って来れば、なんとか

してくれるかも…と思って」

とおっしゃって下さったお客さまのご期待に

何としても応えたい!!

頭の中はフル回転です。

わたしにも灰色の脳細胞があれば良いのですが、

頭をひねってひねって、ひねり倒して

アイデアを絞り出しています。

お客さまの「着たい」という願いを

どうしても叶えたい、その一心です。

ビリッといったり、パリパリしていたり

縮んじゃったりしても、それでも着たい!

そのお気持ち、ガッチリ受け止めます!!

 

 

 

 

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