「無料ご相談会」を開催しました その1
一昨日の11月8日に、おおつき工芸様とご一緒に「お直しお手入れ無料ご相談会」を開催しました。

数えていないので何回目になるのか分かりませんが、年1回だったのが、年2回になって3年目な気がします。今回も6組のお客様にお越し頂き、いろ〜色なご相談をお受けしました。
朝イチにいらっしゃったのは前回6月にもお越し頂いたリピーター様。元々はご主人の為にご用意されていた大島の生地。それをご自分用にお着物にされて(この日ご着用されていました)でもまだ余る…

アンサンブル用の反物だったんですね。「残りで何かできるでしょうか?」というご相談でした。長さ的には色々可能性がある生地でしたが、広範囲に渡ってシミがあり、とりあえずペンディング。「足し布」とかに出来るかもしれないので、一足飛びに「洋服」とか「処分」とかしないで、とりあえず眠ってもらいます。その他にも解き洗い張り済みの反物を2点お持ち頂き、おおつき工芸の大槻さんに生地の状態や「ヤケ」「衿汚れ」等をチェックしてもらい、お仕立てすることになりました。

藤色のお着物はこのタイミングで八掛取り替えもします。

色見本帳から選んで、悩みながらも決定!八掛の色は決まらない事もあるので、マッチする色があってホント良かったです。
2番目の方は、息子さんとご一緒にいらっしゃいました。文句ひとつ言わずにジッとお母様のご用事が終わるのを待っていた息子さん。偉い!きっと素敵な男性になることでしょう。
さて、お母様のご相談は… 「サイズの小さいお着物をお直ししたい」というものでした。大島と鮫小紋の2点を解き洗い張りをして、仕立て直すことになりました。



大島のお着物は真っ赤な八掛が付いていたので、お抹茶色の八掛にチェンジ。ちょうど在庫であった物を気に入って頂けて即決でした。良かった〜。
ここでお昼休憩。我々はこのタイミングでCoCo壱のカレータイムです。わたしは「ご相談会」の日はいつも着物ですが、着物にカレーが付いても全然大丈夫。だっておおつき工芸さんがいるから^ ^
さて、午後イチのお客様は「お着物の擦れ」のご相談でした。

帯との摩擦でお着物が擦れていました。長くお召しになれるお着物なので、お手入れのご相談も。ここでわたくしから一つご提案させて頂きました。「居敷当布の交換」です。既に付いている居敷当布は背縫いが裂け始めていて、尚且つ腰より高い所から付いていました。○背縫いがある→居敷当として弱い ○高い所から居敷当が付いている→暑い 良い事が無いので、居敷当布は背縫いの無い広巾にして、おはしょりの中がスッキリ単衣になるように、居敷当の上の位置を変えます。打てば響くお客様で、「そうして下さい」とすんなり事が運びました。やらなくていい事はご提案しませんが、やった方がいい事はお伝えします。
そうしてお預かりしたお着物は、とっても特殊な胴抜き仕立てでした。我々興味津々です。

お着物の仕立て方にはまだまだ創意工夫の余地があり、知らない事がいっぱいあるんだな〜、と勉強になりました。
まだ半分しかご紹介できていませんが、長くなるので今日はここまで。また明日ですm(_ _)m
10月は(10月も)色々あって疲れてしまい、スマホに向き合う気力がありませんでした。「色々あった」と言うより、単純に自分のキャパシティが小さくなっているんでしょうね。気力も体力も落ちているのをヒシヒシと感じます。今年あと2ヶ月しか無いけど、取り戻せるかな… 明日もがんばろう!









