2024-05-11
名古屋帯を半巾帯にお仕立て変え
「名古屋帯→半巾帯」のお仕立て変えをご依頼頂きました。元の名古屋帯、かなり素敵です。
このままでも十二分に素敵で使える名古屋帯だと思ったので、ホントに半巾帯にしちゃっていいのですか…?とお聞きしたところ「その方がより使い勝手良いと思うから」と潔いお言葉! その感じ、好き( ◠‿◠ )!!
てことで、半巾帯にいたしました。
「色々な帯結びをしたい、とか思ってなくて、矢の字結びしかしないので、それに見合う長さで良い感じにして下さい」とのご希望。すっっっごく、ものすっっっっごく共感します!!!色々したい訳ではないし、たくさん着物が欲しい訳でもない。本当に「好きだな」と思えるモノだけを手元に置いて、手間をかけずにサクッと好きなスタイリングで着たい…て事なんですよね。めちゃくちゃ分かる。わたしもソレ。和服だけでなく洋服もソレ。
わたしも半巾帯ばっかりで、しかも「矢の字」結びばかりです。ホントの「矢の字」とはちょっと違うかもですが、垂先の有るタイプで、少しばかり帯が長くても対応できる結び方です。お客様に「こんな感じになりますよ〜」とお送りした写真ですが、この結び方です。手先をあえての無地にしてみました。
最近の半巾帯はかなり長いので、調節しやすいこの結び方はわたしに合っていると思っています。
先日アップした「丸帯→名古屋帯」のお仕立て変えと同じく、本来の意味合いとしてはレベルダウンするお直しなのですが、格が下がる事や生地を切る事を躊躇ってそのまま放置してしまうのは本当に勿体無いです。オカイコさんが泣いてますよ。使いにくい和服、和裁のチカラで何とかなるかもです!
関連記事