2024-05-09

丸帯を名古屋帯にお仕立て変え

あっという間に5月です。忙しさにかまけてblogと SNSを放ったらかして早数週間…  このペースだと体内時計で3週間後位に今年が終わりそうです。やばいです。やらなきゃ!

本当は4月に出来上がっていた「丸帯→名古屋帯」のお仕立て変え。元々の丸帯はこんな感じでした。

鷹の丸帯

 

 

 

 

 

 

 

鷹がカッコいい重厚な丸帯ですが、お太鼓部分の柄が現代の帯とは逆さまに入っています。

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「引き抜き結び」という結び方をすれば良いのですが、殆どの方は「太鼓結び」ですよね。このままでは使えませんし、丸帯のままでは重量もカサもあり過ぎて締めにくいです。そこで思い切ってカット!

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そしてお太鼓部分の柄の向きを変えました。

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名古屋帯になっても鷹がカッコいい!

丸帯を名古屋帯にお仕立て変え

 

 

 

 

 

 

 

 

切る事に抵抗がある方もみえますが、そのまま使えない状態で放置する方が資源を無駄にしているんじゃないかな…と思います。

ご依頼を下さったのは神奈川県のお客様。出来上がった名古屋帯にとってもご満足頂けたようで、この帯に合わせるお着物のお仕立ても続けてご依頼頂きました。やった( ◠‿◠ )v  お太鼓の柄は3パターン、前の柄は2パターンご提案して、実際着物に締めてみて写真撮りしてご確認頂きました。太鼓はこの3パターン。

お太鼓の柄

 

 

 

 

 

 

 

 

お太鼓の柄

 

 

 

 

 

 

 

 

お太鼓の柄

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1番上のパターンは、元々の垂先を生かした場合ですが…これは無いですよね。顔の下にまた顔って…  そして次は鷹を完全に1羽に見せるパターン。そして3つ目は鷹の足元をあえて崩すパターン。お客様は3番目の配置をお好みになられました。完全に1羽にしようとすると、帯を締める時にハードル上がりますよね…わたしもこの選択はベストだと思います。背中に鷹が丸々1羽見えると不思議と何だか妙な感じがする…というのも3番目がベストだと思う理由です。何だかわからないけど、何か妙じゃないですか?見え方って不思議ですよね…

前の柄はお着物と合わせて…採用されたパターンした写真が残っていなかったので、これのみですが「鷹の羽毛と松葉を生かす」パターンです。

 

丸帯を名古屋帯にお仕立て変え

 

 

 

 

 

 

 

 

適当に切って名古屋帯にするのではなくて、色々なパターンをお客様と一緒に「こっちかな?あっちかな?」とご相談しながら進めました。時間も手間もかかりましたが、わたしの頑張り、お客様に届いたと思います!

 

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