2020-09-11

秋色の名古屋帯 真綿入り

9月に入っても暑い日が続いています。

1日のうちに何度かスコールのような

土砂降りの雨が降り、気分はもう南国です。

でも、重陽の節句も過ぎて

暦の上では秋なんですよね…

季節を先取りしたい気持ちはあっても

身体がついて行かず、いまだノースリーブを

選択してしまいます。

だって、暑いから…

 

そんな中、秋らしい名古屋帯を

お仕立てしました。

名古屋帯

 

 

 

 

 

 

 

 

中には真綿を引いています。

名古屋帯 引き綿仕立て

 

 

 

 

 

 

 

 

塩瀬羽二重などの滑りが良い帯地は

帯芯に真綿をくっ付けると、バツグンに

締めやすい帯になります。

名古屋帯の帯芯は三河木綿の芯を使用する

ことが多いのですが、滑りの良い帯地は

芯から離れやすいため、胴回りに

シワが寄りやすいのです。

真綿は、芯と帯地の隙間を埋める…

芯と帯の密着度を高める…

なんと言いますか、つまり、

いい感じになります!

下の写真で帯地の上にのっているのが

三河木綿の名古屋帯芯。

さらにその上にのっているのが

まだ伸ばす前の真綿です。

名古屋帯 帯芯と真綿

 

 

 

 

 

 

 

 

真綿を伸ばして伸ばして、ぐーーっと

伸ばして… 

霞のように、蜘蛛の巣のように薄〜く

伸ばして、帯芯にくっ付けます。

 

本日の名古屋の最高気温は32度。

暑い暑いと言って季節の移ろいを無視して

ノースリーブを着るのを、今日でもう

やめようかな…と

帯封を封じながら思いました。

秋を感じる素敵な名古屋帯を見ていると、

夏を引きずる自分がなんだか

遅れている気がします。

…とは言え、暑い!

とりあえず、フレンチスリーブはまだOK

て事にします!

名古屋帯 引き綿仕立て

 

 

 

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